株の買い時を考えるブログ

株歴7年目。株式投資ブログ。個別銘柄分析、株の買い時考察など。

「信用取引」とは?わかりやすく解説!

株式投資をやっていて、信用取引が何かわからないと思っている方も多いと思います。実際に僕も、よく信用取引について質問されるため、信用取引を理解したい人は参考にしていただけると幸いです。

 

信用取引とは、自分の手持ち資金の3倍まで取引ができるようになる

 

信用取引とは、自分の手持ち資金の約3倍まで、取引できるようになる口座です。そのため、基本的に証券会社を作ってすぐの方は信用取引を使えません

 

証券口座を開設しても、自動で信用取引を使えるようにならないため、別途自分で信用口座を開設する必要があります。特別何も条件などはありません。自分の持っている証券会社でポチポチ画面どおりに進めていくだけで、だいたい3日〜5日で開設できます。

 

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信用取引の重要度

 

信用取引の重要度は星5つ中星3つだと思います。

 

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信用取引を使わない人は、本当に星1か0です。対して、信用取引を使う人は、星5でもいいくらい非常に重要な制度です。

 

人によって重要度が大きく変わるため、だいたい星3だと思います。 

 

信用取引のメリット1:少ない資金で投資ができる

 

信用取引のメリットの1つ目は、少ない資金で投資ができます。手持ち資金が少なくても投資できるのは魅力です。自分の貯金は株式投資に使わずに、そのまま置いておけるところが強みです。

 

貯金の中の一部を株に回して信用取引を使えば、実際の手持ち資金よりも多い金額でトレードできます。

 

信用取引のメリット2:空売りができる

 

信用取引のメリット2つ目は、空売りができるようになります。信用取引の1番大きいメリットです。

 

空売りとは

 

株初心者の方から多くの質問をいただく「空売りとは何ですか?」について解説します。

 

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空売り」は株価が値下がりした時に利益が出る仕組みです。逆に、株価が値上がりすると損します

 

信用取引のメリット3:優待クロス取引ができる

 

信用取引のメリット3つ目は、優待クロス取引ができるようになることです。信用取引の空売りができることによって、「優待クロス取引」というテクニックも活用できます。

 

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優待クロスは、株主優待を権利日に株を保有しておく必要があります。しかし、権利日の次の日に、ほとんどの銘柄で大幅に株価が値下げをします。

 

個人投資家の方は株主優待狙いで買っているため、株主優待をもらえる権利を超えた次の日に、株式を持つ必要がなくなります。株価が大幅に5%〜6%くらい下落してしまいます。

 

優待クロスは、株主優待がもらえる銘柄の株価の下落を「空売り」でヘッジすることです。

 

例えば、「オリックス」であれば、オリックスの「買い」と「空売り」を株主優待をもらえる権利日に両方同時に注文します。次の日の株価が上がろうが、下がろうが、関係ありません。両方「買い」と「空売り」を入れているため、ほとんど痛みはありません。

 

すこしだけ痛みがあるとすれば、手数料です。

 

逆日歩には注意

 

厳密に言うと注意点があります。空売りの場合は逆日歩(ぎゃくひぶ)がかかります。逆日歩は手数料のことです。

 

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特に、オリックスなどの人気のある優待銘柄権利日の時に枯渇しがちです。そのため、すごく価値が上がります。逆日歩という手数料が、とても高くついてしまうことがあります。

 

よくある話ですが、「3,000円分の優待を取るために、逆日歩が5,000円かかってしまった」などもあるため注意が必要です。

 

ただ、SBI証券や松井証券などでやっている一般信用があります。一般信用を使うと逆日歩が発生しません。一般信用などを使えば手数料負けしないため、利用するといいです。

 

 

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信用取引の種類

信用取引にはいくつか種類があります。

 

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上記の画像は、実際の楽天証券の画面です。売買のところに「買建」と「売建」がありあります。これが「信用買い」か「空売り」なのか選べます。

 

信用区分のところに「制度」「一般」があります。

 

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信用区分は上記の画像の通りです。大部分の方は左上の制度信用で6か月以内の取引です。信用取引は「半年以下の期限の制度信用のこと」と考えておけば、問題ありませんです。

 

実際、取引をする場合もほとんどの方が制度信用を使います。僕もこの制度信用をよく使います。

 

「一般信用」と「制度信用」は株を保有できる期限が違います。もう1つの違いは制度信用の方が金利が安いです。

  

そんな信用取引のデメリットも必ず押さえておきましょう

 

信用取引のデメリット1:すごい勢いでお金が減ることもある

 

信用取引のデメリット1つ目は、すごい勢いでお金が減ることもあります。

 

信用取引は手持ちの資金の3倍までお金をかけれるようになります。100万円を持ってる人は300万円まで取引できるようになります。

 

すごい勢いでお金が減ったり増えたりします。

 

信用取引のデメリット2:配当権利日に空売りすると配当相当を支払う必要がある

 

信用取引のデメリットその2は、配当権利日に空売りすると配当相当を支払う必要があることです。

 

例えば「JT」を権利日に空売りしていた場合、本来もらえるはずの配当金を空売りしている人は払わないといけません

 

メリット3で解説したように、優待クロスしている場合は、買いの分で配当金はもらえて、売りの分の配当を支払いするため、配当金に関しては相殺されます

 

うっかり権利日と知らずに空売りして、空売りした株が、もし高配当銘柄だった場合、多くの配当金を支払わないといけないため注意が必要です。

 

信用取引の豆知識

 

信用取引の豆知識として、「信用買い残」「信用売り残」がニュースなど報道されることがあります。

 

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上記の画像は、「トヨタ自動車」です。「信用買い残」と「信用売り残」は信用取引の「買いの量」と「売りの量」のバランスを見ることができます。

 

あまりリアルタイム性もないため、あくまで参考レベルです。しかし、「信用買い残」と「信用売り残」の量を見ると、株価の上昇しやすさがわかるようになります。

 

例えば、「信用買い残」が溜まっているのに、株価が下がっていると「なかなか株価上がりにくい傾向にある」ことがわかります。

 

信用取引の注意点

 

最後に信用取引の注意点です。株歴6ヶ月未満の方はやらないほうが無難と思います。信用取引という制度は、非常に便利な制度で、僕自身がよく使うため、推奨しています。

 

とはいえ、株歴6か月経ってない方は、そもそも株の取引の仕方が分かっていなかったり、「銘柄の板とは何ですか?」「指値とは何ですか?」「成行(なりゆき)とは何ですか?」と株の知識が浅いと思います。そのため、いきなり信用取引を使うことは非常に危険です

 

ほとんどの証券会社で口座を作ってすぐは、信用取引口座が開放されていない状態です。そのため、口座を開設してすぐは信用取引ができません

 

ある程度株の取引をして、指値や成行が理解できて、株の売買のやり方などを理解した人や、銘柄に関してもチャートが理解できて、分析ができるようになった人は、信用取引口座を開設できるようになります。

 

信用取引を使うと、その利益を伸ばすスピードをアップさせることができます。逆に、すごい勢いで利益が減ることもあるので注意してください。

 

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まとめ

 

信用取引を使うことでトレードの幅が広がります。例えば、優良企業の「キーエンス」は購入する価格が300万円ぐらいです。しかし、信用取引を使うことで購入価格の高い株を、少ない金額で取引できるようになります。

 

その点でメリットが非常に大きいです。逆に、株のことを理解してないことがデメリットです。株のことをちゃんと理解しておけば、信用取引という制度は非常に素晴らしい制度です。

 

 

 

以上