【更新日:2019/06/19】
安川電機(6506)株価分析。
安川電機といえば設備投資関連の王道株であり、決算が早いということでも知られています。
毎度決算に注目が集まるので、安川電機の決算が良ければみんなのマインドも上向きになる、そんな銘柄です。
▼安川電機株価まとめ
・財務状況問題なし
・株価に割高感なし
・米中貿易摩擦がかなり痛手
・主力の中国向けモーションコントロール事業が伸び悩み
安川電機(6506)株価情報
それではいろいろ指数などチェックしていきましょう。
スポンサーリンク
安川電機の株価
株価:3,390
PER:25倍
PBR:3.6倍
配当利回り:1.5%
2019/06/19のデータ
安川電機の事業内容
安川電機は産業用ロボットの累積台数世界首位です。
独自制御技術でサーボモーターとインバーターも世界首位。
事業別セグメント
モーションコントロールとロボット事業で84%
モーションコントロール事業:47%
ロボット事業:37%
システムエンジニアリング事業:13%
その他:5%
安川電機は産業用ロボットもさることながら、なんといってもモーションコントロール事業が強みです。
モーションコントロールについて
ACサーボモータ、コントローラ、インバータなどの製品があります。ACサーボモータ、コントローラは電子部品や半導体部品などの高い精度が求められる生産機器に組み込まれています。インバータはエアコン、洗濯機、エスカレータなどに利用され、きめ細かなモータ制御によって、省エネにも大きく貢献しています。
【安川電機公式サイトより引用】
安川電機の株価の推移
▼10年チャート
▼5年チャート
2018/01/18に上場来高値をつけて以降、株価は右肩下がり。
今思い返してみても2018年の1月ごろはFA関連が全体的に加熱しすぎていたような気がしますね。
2017年~2018年の1年間で安川電機の株価は上がりすぎです。笑
実力は確かにあったんですけど、株価が何年先も折り込みすぎてPERが高くなりすぎていました。
ここ数年は安川電機の株価は下落基調です。
スポンサーリンク
経常利益の推移
過去最高は下回る予想。
2015年:338 億円
2016年:358 億円
2017年:319 億円
2018年:553 億円
2019年:508 億円
2020年:480 億円(会社予想)
2018年は業績イケイケでしたが、さすがに中国向けの需要も安定してきています。
安川電機の財務状況
自己資本比率:54%
有利子負債:18%
ROE:17%
EPS:188円
配当金:52円
自己資本比率は20%~30%が合格ラインです。
安川電機は50%を超えているので全然問題ないです。
ROEも合格ラインの10%を超えているので問題ないですね。
まとめ
米中貿易摩擦が落ち着くまでは積極的に買いにくい。
安川電機をいろいろ見ていきましたが
・業績問題なし
・財務状況問題なし
・株価に割高感なし
・なのに株価はなかなか上がらない
という状況です。
これといって「ここがダメ」という点はないんですが、やはり安川電機の株価が下がる理由としては中国とアメリカの貿易問題です。
この先どうなるかわからないという状況では、企業としても強気にはいけません。
経済の行き先が不安になってくるとまず「設備投資をとりあえず控える」ということになりやすく、経済状況がもろに反映される銘柄でもあります。
決算短信を見るとメイン事業のモーションコントロールが中国を中心に伸び悩んでいるようです。
安川電機は中国・アジアを中心にビジネスを拡大中です。
そんな中で今後中国がどうなるかわからないとなれば、株価が上がりにくいのも納得です。
しばらくは様子見が良いですね。
以上。