バリュー株(割安株)おすすめの3銘柄を紹介。
バリュー株(割安株)おすすめ3銘柄
さっそく結論から書くと以下の3銘柄がおすすめのバリュー株(割安株)です。
- 9303:住友倉庫
- 7932:ニッピ
- 9324:安田倉庫
今回は、この中でも記念配当で高配当になっている住友倉庫にフォーカスしていきます。
これら3銘柄に共通しているのは土地を持っており、それが株価に反映されていないということです。
さらに売上も悪くなく、安定してじわじわ伸びています。
住友倉庫分析
住友倉庫は以下のような状況です。
時価総額:1,300億円
純資産:1,871億円
※2020年1月9日のデータ
純資産とは、会社の負債など差し引いた純粋な資産です。
つまり、住友倉庫という会社は「1,871億円」の価値があるにも関わらず時価総額1,300億円ということで、「1,300億円」の会社という評価になっています。
この会社を買収した瞬間に「500億円」の利益となります。笑
基本的なバリュー株の考え方はこのようになります。
さらに住友倉庫が凄い点は不動産の含み益です。
▼住友倉庫の有価証券報告書
注目すべきは右下の数字2つです。
期末残高:595億円
期末時価:1,179億円
つまり、これは「595億円」で購入した不動産の時価が「1,179億円」になっているということを表すので「584億円」の含み益があるということになります。
さらに、この不動産の含み益というのは純資産には含まれないのです!
ということは純資産「1,871億円」にこの不動産の含み益「584億円」をプラスした金額が住友倉庫の実質的な価値ということになります。
ここまで細かく有価証券報告書まで見る人は少ないのでそもそもみんながそんなことを知らず、株価が割安になっている=バリュー株という状態であると言えます。
▼住友倉庫10年チャート
チャートも結構いい形をしています。
バリュー株の定義
バリュー株の定義というのは明確にはありませんが、会社の資産価値より時価総額が低い=バリュー株と僕は考えています。
例えば会社として現金を「100億円」持っているにも関わらず時価総額が「80億円」しかなかったらそれだけで20億円分の利益となり、バリュー株と呼べます。
バリュー株はただ割安であればいいというものでもありません。
万年割安の銀行株はバリュー株とは言いません。笑
バリュー株には以下の3種類あります。
- 現金
- 不動産
- 株
会社としてこれらの資産を持っていながらも、適切な評価がされていない=注目度が低くて放置されている銘柄こそがバリュー株です。
バリュー株(割安株)の特徴
バリュー株は株価が上昇するまでに3年~5年かかることもあります。
特に最近ではずっとNYダウや日経平均株価が上昇しているので、そういう局面ではバリュー株とは逆のグロース株(成長株)のほうが強く、注目度が高いです。
下落相場で強いのがバリュー株(割安株)です。
バリュー株は買ってすぐに利益が出るかと言うと、そういうものではないと理解しておけば焦らずにすむかなと思います。
バリュー株(割安株)の探し方
1.Yahooファイナンスで検索
2.株探で業績チェック
3.有価証券報告書を確認
基本的にはバリュー株はPBRという指標を使って探します。
PBRは株価÷1株あたり純資産(BPS)で求めることができます。
一番手っ取り早いのはYahooファイナンスのPBRランキングから探すことだと思います。
▼YahooファイナンスPBRランキング(低い順)
ただ、ランキング上位は銀行株ばかり出てくるので0.3倍~探すのが良いかもしれませんね。笑
気になる銘柄を見つけたら株価が上昇しているかを確認し、その後は株探で業績が好調かを確認します。
売上と最終益が順調に増えていれば問題ないです。
低PBRの銘柄は売上が大幅に減っていたり利益が赤字の場合もあったりするので要注意です。
この業績チェックも問題なければ最後に有価証券報告書で「賃貸等」と検索し、先程の画像の「期末残高」と「期末時価」を確認して不動産価格の含み益を確認しましょう!
慣れればすぐ探せるようになります。
以上。