トリドールホールディングス(3397)の株価分析。
勘違いされている方が多いと思いますが「丸亀製麺」は単体の会社名ではなく、トリドールの事業の一部です。
丸亀製麺の株価=トリドールホールディングスの株価
という認識でだいたい合ってます。笑
▼トリドール株価まとめ
・売上は好調だが利益は大幅減益
・理由は新規事業や人件費の高騰
・2019年8月の1Qでは39%減益スタート
・配当と優待を合わせた利回りは約3.5%
トリドール(3397)株価情報
それではいろいろ指数などチェックしていきましょう。
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トリドールの株価
株価:2,547
PER:41倍
PBR:3.26倍
配当利回り:0.49%
2019/10/02のデータ
トリドールの事業内容
トリドールホールディングスは「外食事業」をやっている会社です。
▼主な飲食店としては以下です
・丸亀製麺
・コナズ珈琲
・豚屋とん一
・Lanai Cafe
・炭火焼鳥 とりどーる
・天ぷら定食 まきの
などなど。
もともとは焼き鳥屋でしたが、気づいたらうどん屋(丸亀製麺)になっていました。笑
売上の約77%が丸亀製麺です。
トリドールの株価の推移
▼10年チャート
▼1年チャート
トリドールの株価は下落後、回復中。
1年チャートで見ると回復していきているのが分かります。
理由は2019年9月17日にアメリカの投資ファンドからの出資を受け入れることを決めたと発表したことです。
これを受けてトリドールの株価は上昇。
経常利益の推移
2015年:36 億円
2016年:81 億円
2017年:84 億円(過去最高)
2018年:71 億円
2019年:13 億円
2020年:48 億円(会社予想)
売上は伸びる予想だが利益は減益。
2019/08/14に発表した1Q決算で、経常利益が前年同期比39%減益となっています。
2019年5月に発表した利益に関しても、42億円の予想でしたが、実績は13億円でした。
→主力の丸亀製麺の収益が減少。
しかしながら2019年5月はさすがに割安と判断され、その後反発していますね。
なぜ利益が下がっているのか、決算説明資料を見ていきましょう。
▼トリドールの決算説明資料
人件費の高騰に苦しんでいるようです。
最近の飲食系企業の決算説明資料を見るとどこも同じようなことを書いています。笑
▼トリドールの決算説明資料
2019年が結構減益なんですが、理由としては以下です。
・丸亀製麺既存店前提の見直しでマイナス
・海外事業、国内新事業でマイナス
台風の影響などもあると書かれていたので2018年は飲食店には厳しい年となったようです。
財務状況
自己資本比率:28%
有利子負債自己資本比率:174%
ROE:0.76%
ROA:0.23%
EPS:6.2円
配当金:12.5円
流動比率:83.81%
有利子負債自己資本比率=174%は財務健全とはいえませんね。笑
自己資本も50%を下回ると危ないと言われていますが、28%しかありません。
短期の支払い能力を見る流動比率は100%を下回っていますが飲食店は70%ぐらいまででも大丈夫なのでここはOKです。
それにしてもROEやROAが低すぎて、どうにかならないのかと思ってしまいます。笑
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トリドールの株主優待
100株で「年間4,000円分」の割引券。
配当の利回りは約2%です。
権利月は「3月末、9月末」です。
ただ、業績が回復しなければ優待改悪は全然あり得ます。
まとめ
トリドールの株は今は買わない方が良い。
2019年の一株あたり利益:6.2円
2020年の一株あたり利益:60円(予想)
2020年は業績回復見込みのようですが、2019年に急に業績が落ち込んだことを考えるとなかなか手が出ませんね。。。
2Qの決算を見てから買いたいところです。
以上。