▼清水建設(1803)株価まとめ
・高配当で業績も良いが万年割安
・中期経営計画では2023年まで配当性向30%
・株価の値上がりに期待せず、配当が安定してほしい人にはおすすめ
清水建設(1803)株価情報
それではいろいろ指数などチェックしていきましょう。
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清水建設の株価
株価:993
PER:7.82倍
PBR:1.07倍
配当金:36円
配当利回り:3.63%
2019/09/13のデータ
事業内容
スーパーゼネコンの一角。首都圏、民間建築が主力。
スーパーゼネコンといえば以下の5社です。
- 大林組
- 清水建設
- 鹿島建設
- 竹中工務店
- 大成建設
清水建設は歴史的建造物に強みを持ちます。
▼公式サイトでは「東急プラザ銀座」がピックアップされています
参照:https://www.shimz.co.jp/works/jp_com_201602_tokyuginza.html
スーパーゼネコンの中では一番従業員数が多いです。
事業セグメント
建設:80%
投資開発:2%
その他:18%
建設が80%となっています。
清水建設の海外比率は「約7%」で、他のスーパーゼネコンと比較すると一番割合は低くなっています。
清水建設の株価の推移
▼10年チャート
▼1年チャート
清水建設の株価は回復中。
1年チャートで見ると上昇に転じています。
ちなみに大林組など他のゼネコンとほぼ同じ値動きです。笑
清水建設の株価回復の要因は7月31日に出した1Qの決算です。
連結経常利益は前年同期比37.4%増と好調なスタートで、通期計画の1350億円に対する進捗率は22.7%です。
ゼネコンは4Qで一気に巻き返すので、1Qの時点で22.7%進捗率があればまずまずといったところですかね。
決算直後、清水建設の株価は反応していませんでしたが、やはり冷静に考えれば割安ということで徐々に買われ始めています。
とはいえ、建設業界がかかえる人件費高騰、材料コスト増加問題があるので上がりにくい状況は続いています。
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経常利益の推移
業績は過去最高を更新予想。
2016年:955 億円
2017年:1311 億円
2018年:1241 億円
2019年:1339 億円
2020年:1350 億円(会社予想)
2Qの決算がどうなるか注目ですね。
▼売上営業利益率
- 鹿島建設:約6%
- 大林組:約7%
- 清水建設:約7%
ゼネコンはPERや利益率などほぼ横並びですが、配当狙いの人には清水建設がおすすめです。
→鹿島建設とほぼ同じ配当利回りだが、利益率が若干良い
→大林組よりは配当利回りが高い
ゼネコンは材料費が高額なので売上は1兆円を超えていますが、だからすごいというわけではなく、営業利益や経常利益など「利益」の方にしっかり着目する必要があります。
清水建設の配当
清水建設は配当性向30%メド。
高配当で知られる清水建設ですが、配当性向は30%と健全で余力はまだまだあります。
中期経営計画(2019-2023)でも配当性向30%にすると書かれているので配当狙いの人にとっては安心ですね。
財務状況
自己資本比率:39.2%
有利子負債自己資本比率:43.79%
ROE:14.4%
ROA:7.4%
EPS:127.04円
流動比率:136.76%
財務状況は問題なし。
ゼネコンは全体的にROEが高く利益率も5%を超えているので優秀な企業が多いです。
にも関わらず株価はいまいち反応していないのが残念です。
商社株も似たような状況で、万年割安です。笑
清水建設の株主優待
清水建設は株主優待を導入しており、木製の時計やまな板などがもらえます。
権利は3月末で、1,000株以上から優待がもらえます。
まとめ
清水建設の株価は割安だが積極的には買いにくい。
配当狙いで買うならアリかなと思います。
実際、株価がずっと割安なのは人件費や材料費の高騰などなど問題をかかえているからです。
ゼネコンが今後もどんどん利益を出すか?と考えたときにビジョンが浮かびにくいですね。
とはいえ建設の需要は常にあり、大幅に下がることも考えにくいので「株価の上昇にはそこまで期待していないから配当だけほしい」という方には適していると思います。
以上。