個人投資家が勝てない2つの真実、理由は何か。じゃあ、どうやったら勝率が上がるのかっていうことについて解説していきたいと思います。
個人投資家が勝てない理由
まず、早速結論から言ってしまうと、
・損切りができない
・逆張りをする
損切りができないからというのと逆張りをするからというこの2つの理由です。だから、個人投資家は勝てないということなんですね。
特にこの2つ目の理由がめちゃくちゃ大事なので、是非最後まで読んでいただ来たいと思います。
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勝てない個人投資家は損切りができない
まず1つめの個人投資家は損切りができないっていうことについて説明していきたいとおもいます。
これは行動経済学ではすごく有名な理論なんですけど、プロスペクト理論っていうのがあります。これどういうことがでざっくりいうと人間は損するのが大嫌いということなんです。
要するに、損失を回避する生き物だということなんですね。これに関しては、皆さんも思い当たる事あると思います。
例えば、服とか買いに行って、今だけ20%オフとか言われたら、買いたくなってしまいますよね。これって20%オフでお得だから「買いたい」じゃなくて「今買わないと20%オフ」にならない。
まあ、20%分損してしまうんじゃないかっていう損失回避の理論ですね。このことから、ついつい買ってしまうということなんです。
お得だから買うじゃなくて、損したくないから買うと、これを株に当てはめるとどういうことが起こるかっていうと、5万円の利益確定はできても、5万円の損切りはできないこういうことになるわけです。
つまりそもそも人間っていうのは損切りができない生き物だ、ということが行動経済学でも言われているということです。
なので、こういう理論があるということを知った上で、感情的にならず、自分のお金だと思わずにただの数字だというふうに思って取引することが非常に大事だということです。
これに関してめちゃくちゃ面白いデータがあるんですけど、信用評価損益率っていう皆さん投資家がどれぐらい利益を出しているか損をしているかというのが分かる指標があります。
2014年から2020年までの過去6年分のデータを表示してるんですけど、これを見てもずっとマイナスなんですね。
つまり、皆さん常に依存している状態だということが、この実際数値から見ても表れています。これに関しては、厳密にいうと信用取引の分だけなんですけど、ほとんどの人が損している状態がずっと続いています。
上の緑のエリアが利益のエリアで、下の赤いところが損失のエリアなんですけど、常にずっと下の損失の方にいるということがわかりますね。
ところで、一つ目の理由はそもそもみんな損切りができないくて、含み損を多く抱えてしまう。でも利益確定に関しては、すぐしてしまうということでなかなか利益が伸びないから勝ちにくくなっているということです。
これが行動経済学の観点です。
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勝てない個人投資家は逆張りをする
そして個人投資家が勝てないもう一つの理由なんですけれども、逆張りをするかなんですね。逆張りが何か?っていうとこちら株価チャートですね。
僕の手書きの的友達などではあるんですけども、逆張りっていうのは、この下落局面株価が下がっているところでそろそろ上がりそうだなと思って買うことなんですね。要するに、株価の底打ちを狙うっていうそういう手法です。
この逆張りと対義語に当たるのが順張りって言うんですけど、この順張りと言うのは株価が上昇している局面でまだまだ上がるだろう、という心理状態でどんどん株を買っていくことです。
このチャートで言うと、上昇局面の最中に買っていくということですね。そろそろ反発するだろうという逆張りと、まだまだ上がるだろう順張りという真逆の手法なんです。
これ、個人投資家っていうのはこの逆張りが大好きなんですね。そしてその逆張りが大好きなことによって何が起きているかっていうと、逆張りで多くの個人投資家が負けているという事実なんです。
個人投資家と海外投資家の比較
じゃあなぜそんなことが言えるのかというのを今から見ていきたいんですけど、
こちら日経平均株価の3ヶ月のチャートになります。皆さんご存知コロナウイルスの影響で、日経平均株価っていうのは1カ月で約3000円近く暴落してるわけなんです。このチャートを見てもわかるんですけど、2月頭ぐらいから大きく株が下落しているというそういう状態ですね。
もう一つめちゃくちゃ面白いデータがあるんですけど、それが投資主体別売買動向というデータです。これは個人投資家と海外投資家が株を売っているのか買っているのかというのが見れます。
まず見ていただきたいのは、日経平均株価が下落しているとき、海外投資家はどうているかというとお株を売っているということなんです。この赤く囲ってあるところですね。
日経平均が下がっているときは、海外投資家は株を売っているということですね。
そしてそんな中日本の個人投資家は株を売っていたのか、買っていたのかというと、
なんと大量に買い越しています。株を買っているということなんですね。つまり海外投資家と個人投資家真逆の取引をしていたということなんです。
この日経平均が大幅に下落していた中で、個人投資家はどんどん株を買っていたということになります。
これは1週間×10回分、つまり10週分のデータを見ても個人投資家の勝率というのはなんと1勝9敗なんですね。
これどういうことかというと、日本の株式市場というのは日本人しか取引していないと思ったらこれは大間違いなんですね。
実は日本の株式市場というのは海外投資家が70%を占めているんです。つまり、海外投資家のトレード手法に逆らって反対の取引をしても、高確率で負けるということがこのデータがはっきりわかるわけです。
そしてもう一つ知っておくべきなのが、海外投資家っていうのは順張りが得意なんですね。いわゆるトレンドフォローと言ったりするんですけれども、個人投資家が買っているとき海外投資家は売り、個人投資家が売っていいるとき海外投資家は買い。ということです。
今までの話をまとめると個人投資家が基本的に勝てないでというのは、個人投資家と海外投資家が反対の取引をしており、70%の影響力を持つ海外投資家と手法が逆だから基本的に個人投資家は勝てないということなんですね。
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まとめ
ということで結論なんですけれども、個人投資家が勝てないのは損切りできないから、逆張りをするから、とこの2つの真実があるということなんですね。
個人投資家が勝率をあげる方法
じゃあどうすればいいのかというと、個人投資家が少しでも勝率を上げるためにやるべきことは、損切りをすること、順張りをすること、というこの2つがめちゃくちゃ大事だということが、これまでのデータから分かっていただけたらと思います。
実際、こちらに関しては230億円稼いだことで知られる有名な個人投資家のcisさんですね。本を出してたりしますけれども、cisさんも順張りの手法を使ってお金を稼いでいたということですね。
暴落時に株を買うっていうのも悪くはないんですけど、やはりそういう場合はちょっとずつ資金を入れていくということが非常に重要です。
逆張りでここだと思って一気に資金を投入してしまうと、もし外れた場合に取り返しのつかないことになるので、基本的にはそういうのは辞めたほうがいいかなと思います。
損切りの目安
損切りの目安ですね。損切りのラインについては、だいたい投資に使えるお金の8%から10%ぐらいを目安にするといいと思います。
100万円使えるな8万円から10万円くらい。50万円ならその半分ということですね。この含み損のパーセンテージが20%あったら、ちょっと耐えすぎかなと思います。
これが30%とか40%まで抱える人がたまにいるんですけど、やっぱりかなり危険かなと思いますので、そうなる前に必ず損切りするということが非常に重要だということです。
あとテクニカルの指標を使うのであれば、25日移動平均線を株価が下回ったら損切りするとかを目安にしていただければ問題ないかなと思います。
ということで個人投資家が勝てない2つ真実でした。
以上