JAL(日本航空:9201)株価分析。
▼JAL株価まとめ
・2020年は増収減益の予想
・企業としての稼ぐ力はかなり高い
・EPSが下落しているため株価も下落している
・JALとANA、あまり差がないので好きな方の株を買えばOK
日本航空(9201)株価情報
それではいろいろ指数などチェックしていきましょう。
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日本航空の株価
株価:3,481
PER:8.03倍
PBR:1.04倍
配当金:110円
配当利回り:3.16%
2019/07/12のデータ
事業内容
国内線、国際線ともに2位。
公的資金投入とリストラで更生法終結。
JALといえば、ANAと双璧をなす航空会社ですね。
事業セグメント
航空運送:83%
その他:17%
その他セグメントに関して、決算短信には「旅行企画販売事業等を含んでおります。」と書かれています。
決算短信を読むと2020年のオリンピックをかなり意識した戦略を立てていることが分かります。
日本航空の株価の推移
▼10年チャート
▼1年チャート
日本航空の株価は下落中。
オリンピック銘柄ド真ん中ではありますが、株価はいまいちです。
なぜ話題性はあるのにJALの株価が上がらないのか、利益を見ていきましょう。
経常利益の推移
利益は横ばい。
2016年:2092 億円
2017年:1650 億円
2018年:1631 億円
2019年:1653 億円
2020年:1710 億円(会社予想)
売上は過去最高を更新予想ですが、最終利益がかなり減少する見込みです。
理由は決算説明資料によると、燃油費のマイナスが大きく、他は人件費や機材費と書かれています。
株価の上昇にはEPSの上昇が必須ですが、2019年→2020年で「432円→328円」と大幅下落です。
とはいえ売上や経常利益が大幅に下がっているのが原因ではないので、個人的にはそこまで気にしなくて良いかなと思います。
財務状況
自己資本比率:57.39%
有利子負債自己資本比率:11.79%
ROE:13.6%
ROA:8.5%
EPS:432.10円
流動比率:167.59%
財務状況は問題なし。
ROAは5%を超えれば、ROEは10%を超えれば優良企業と言われています。
そう考えるとJALはなかなか優秀な経営だと分かりますね。
効率よく利益を上げており、この点に関してはANAを上回っています。
JALは一度2010年に経営破綻しているので、有利子負債や自己資本比率などの財務は要チェックです。
日本航空の株主優待
国内定期航空路線片道1区間を株主割引券1枚で50%割引。
ANAと同じく、国内線の飛行機料金が半額になります。
まとめ
JALとANAはどちらを買ってもOK。
ANAの株価分析もやっていますが、JALとそんなに変わらないですね。
売上はANAの方が多いですが、営業利益率や、ROEなどはJALの方が優秀です。
株価も優待内容も似ているので、自分の好きな方の株を買えば問題ないです!
余談ですが、そもそもなんでこんなに優秀な経営なのに破綻したの?と疑問を持った方もいらっしゃるかもしれません。
逆に、経営破綻したからこそ今のJALがあります。
JALを復活させたのが最強の経営者と呼ばれている「稲盛和夫」さんです。
稲盛和夫さんの力があったからこそ今のJALがあるわけですね~。
ちなみに今もJALの名誉会長として活躍されています。
以上。