▼味の素(2802)株価まとめ
・株価下落は来年も続くと社長が言っている
・株主優待狙いで買うにはそこまで利回りも高く無い
・味の素株価下落の理由はアフリカ豚コレラが影響している
味の素(2802)株価情報
それではいろいろ指数などチェックしていきましょう。
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味の素の株価
株価:1,836
PER:34.24倍
PBR:1.65倍
配当金:32円
配当利回り:1.74%
2019/12/02のデータ
事業内容
調味料国内最大手。アミノ酸技術で飼料・医薬など多角化。
ほんだしやアジシオでおなじみの「味の素」ですが、最近では海外でも拡大中です。
事業セグメント
日本食品:33%
海外食品:43%
ヘルスケア:12%
その他:12%
売上は海外が55%ということで、意外とグローバル企業です。
ヨーロッパ、アフリカ、アジア、アメリカと幅広く世界に事業を展開しています。
▼地域別売上
参照:https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/ir/financial/segment.html
味の素の株価の推移
▼10年チャート
▼1年チャート
味の素の株価は下落中。
1株あたり利益を考慮すると、1,300円ぐらいまで下値を見ておけば問題ないかと思います。
味の素の株価下落理由は分かりやすく、業績の大幅な悪化です。
売上はそこまで影響ないですが、利益のほうが大幅減益となっています。
理由は決算説明資料に以下のように書かれています。
<動物栄養事業の外部環境>
・アフリカ豚コレラ罹患地域は、中国からアジア東部および欧州東部まで拡大し、ワクチンがないため影響長期化との見方が大勢
・豚肉生産量が世界の40~50%*1を占める中国の豚生育数及び飼料生産量激減
⇒中国からのアミノ酸輸出量増加により価格競争激化
「アフリカ豚コレラ」の影響で業績が大幅に悪化し、これは今後も続くだろうとのことです。
なお、株主還元に関しては予定通り実施していくとのことです。
最終利益の推移
業績は大幅悪化中。
2016年 634 億円(過去最高)
2017年 530 億円
2018年 607 億円
2019年 296 億円
2020年 180 億円
なかなか厳しい状況です。
味の素は2009年にも飼料用アミノ酸が不振ということで赤字転落したことがあります。
財務状況
自己資本比率:43.8%
有利子負債自己資本比率:54.17%
ROE:4.7%
ROA:2.11%
EPS:53.62円
流動比率:202.62%
特に今はこのあたりは問題ないです。
ROEとROAが低いので、経営がそこまでうまいわけではないですね。
両方今の倍ぐらいあれば理想的です。
味の素の株主優待
1,000円分の自社商品セットがもらえる。
100株で1,000円分です。
1,000株保有すると3,000円にグレードアップします。
ですが、さすがに利回りが低いのと金額が高いかなと思います。
まとめ
味の素は株主優待狙いで買うにはリスクが高い。
総合的に見てそんなに「買いだ!」と思える銘柄ではないですね。
しかも来年も業績が悪化すると社長が言っているので、そんな銘柄をわざわざ買う必要もないと思います。笑
ということで「様子見推奨」です。
豚コレラの影響がおさまるのを待って、企業側から改善の余地が見られると発表があったうえでさらにROEやROAが改善されれば買いですね。
以上。